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[mhc:00125] Re: 0.19 (Re: Re: mhc 0.18)
芳尾です。
From: Yoshinari Nomura <nom@xxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
Subject: [mhc:00096] Re: 0.19 (Re: Re: mhc 0.18)
Date: Thu, 24 Jun 1999 01:37:02 +0900
Message-ID: <19990624013714P.nom@xxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
> 乃村です。
> すばらしい。とすると、英語のドキュメントも書かんとまずいでしょうか。
おお、もちろん、そうしてくださるとたいへんありがたいのですが、
最低限必要なのは、英語へ翻訳された copyright があること、です。
ドキュメントは必須ではありません。
Debian では、copyright によって free/non-free を峻別するシステムをとっ
ています。このフリーの条件には、
* 自由にそのソフトをモディファイできること
* ライセンスが Debian にかぎられていないこと
- そのソフトを Debian からとった場合に、自由に配布できるか
などなどの項目が含まれています。
詳細は、
http://www.jp.debian.org/social_contract#guidelines
をごらんください。
mew はすでに Debian からのリリースにふくまれるパッケージになっています
(Debian-JP には含まれません)。
> 確かに、バイナリ配布が基本だとするとパッチだけ配ってもあまり意味
> がないですね。おっしゃるように、分離する方向で考えます。芳尾さん
> に全面的に従いますので、一番いい方法を教えて下さい。
おお、なんとありがたいお言葉。
これについてはちょっと考えますのでしばらくお待ちください。
> バイナリ配布が基本だとすると、Perl を置いてある場所に合わせて、
> #!/usr/local/bin/perl の部分はどのタイミングで変更するのでしょ
> うか。Debian 決め打ちで仕込んでおくのでしょうか。
これについては Debian バイナリの作成方法について説明する必要があります。
Debian のソースパッケージは以下の三種類からなります。
hogehoge-version.org.tar.gz ... オリジナルソースの tar ball
hogehoge-version.diff.gz ... Debian 用のパッチの diff ファイル
hogehoge-version.dsc ... Debian バイナリを作成するためのコントロールファ
イル
最初にオリジナルパッケージを Debianize した段階で、オリジナルのものは
tar ball になりフィックスされます。次に Debian 用にいろいろといじりま
す。すると、そのいじったものとオリジナルとの diff がファイルになり残り
ます。最後にコントロールファイルができます。
オリジナルのソースを Debianize した次の段階で、#!/usr/local/bin/perl
を#!/usr/bin/perl へと変更します。すると、オリジナルとの diff ファイル
にこの変更も反映されます。また、Makefile 中で指定されているようになっ
ていれば、そこを変更してもかまいません。ようするにどこでどのタイミング
で変更しても、オリジナル tar ball と、それとの diff ファイルとコントロー
ルファイルがあればいつでも Debian パッケージが作れるようになっています。
> mhc のコア部分以外を削ったのを Debian に提供するとして、
> それ以外に今迄の配布形態の物を配るとすると、それはどういう扱い
> になるのでしょうか。並行してどっかで配っていても、両者には、関
> 係はない?
mhc の場合はそうなることはまずないと思います。
以下に説明します。
debian-devel@xxxxxxxxxx に ITP (intent to package) メールを流した段階
で、そのパッケージに対するメンテナがフィックスされます。そして、以後そ
のパッケージに関連するものは、そのメンテナと相談するというのが一般的な
形です。
ところで、たとえば、SKK にたいする skkinput というのも、両者は以前は同
一パッケージに含まれて配布されていました(skkinput は skk の contrib)。
が、skk の deb パッケージメンテナと skkinput の deb パッケージメンテナ
とは現在は違う人です。この場合は、skk と skkinput双方に独立性が高いと
いうことと、両方ともにそれなりに大きなパッケージということがあると思い
ます。
しかし、mhc の場合は、mhc に依存している contrib パッケージがほとんど
だと思います。別々に配布する意味がないです。
また、Debian の場合は、RPM のようにあちこちでパッケージが配布されてい
るという状況にはなっておらず、Official からリリースされるもので一元管
理されているというのが建前です。
#もちろん、プライベートに公開している Deb パッケージもあるにはあるでしょ
#うが、そういうパッケージはオリジナルのどのバージョンと整合性があるの
#か、ほんとうに整合性があるのか信頼性が低いです。また、Debian のオープ
#ンな開発体制がある以上(現在では登録デベロッパーで全世界に 500 人以上)、
#プライベートに Deb パッケージを公開するというのはほとんど意味がないと
#もいえます。
#さらに、Debian パッケージにはlintian という Deb パッケージのチェック
#パッケージもあり、upload したらとりあえずこれをかけて検査されます。
わたしが mhc の Deb パッケージのメンテナになっている場合、私に「あれも
Deb パッケージにしてよ」というリクエストがくることは十分考えられます。
しかし、双方に関係ない場所で公開されるとかそういうことは、Debianに関し
ては可能性はほとんどゼロに近いです。
> pilot-link へのパッチではなくて、単体のアプリケーションとして、
> 動くようになったら、mhc に正式に取り込みたいと思います。
おお、すばらしい。
> # web-mhc にも期待してます。
です。
> p.s. 世界の人が使うとなると、日付推測が全く使いものにならない。
> 日本語文章から日付を推測するようになってるので。
むむ。なるほど、あれは便利な機能ですからねー。
ではでは。 ---- K.S.Yoshio, A Debian GNU/Linux developer
mailto:shishamo@xxxxxxxxxxxxxxx
http://www2.osk.3web.ne.jp/~shishamo
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